事業内容

第2回屋根の構造と雨漏り

屋根の構造

1.防火層

一番外側の「屋根」を一般的に「瓦」と呼んでいます。瓦は飛鳥時代に日本に到来し、それまで板葺きされていた寺院などの建物から少しずつ「瓦」が使われるようになりました。江戸時代に入ると重さや大きさなどが改良された「日本式簡略瓦」が誕生し、その頃頻繁に起きていた火事の飛び火対策として、防火性に優れた「瓦葺き」を幕府が奨励したことをきっかけに、寺院などの建物に限られていた瓦屋根が民家にも取り入れられるようになりました。

2.断熱層

外側から二番目の空気層にあたるのが断熱層です。太陽光熱から家を守り、快適な居住空間を作るための重要な部分です。屋根材自体に断熱効果があるものも多くありますが、屋根材(瓦など)と下地材である野地板の間にある空気が、実際には断熱層の役割を果たしているのです。

3.防水層

一般的な瓦屋根に見られるゆるやかな段々は、瓦を少しづつ重ねながら葺いていくためにできる段差です。また、屋根には勾配(傾き・角度)があり、以前は瓦を固定させるという工法も少なかったため、時間の経過と共に徐々に瓦にが生じ、「重なり」部分に隙間が生じます。この隙間から侵入する雨水を防いでいるのが「防水層」です。現在「防水層」に多く使われているのは、「アスファルトルーフィング」系の防水で、10年ほど前までは、トントン板(薄く削いだ板状の 木材)や(塩エンビ材質)などが使われていました。

4.構造層

構造層とは家屋にとってのまさしく「屋根」の部分です。家の構造上最も重要な部分を占め、特に木造住宅の場合は家屋の「根幹」ともいえます。

雨漏りとは

  • 屋根材部分を雨水が通過
  • 雨水が防水層まで到達
  • 防水層の破壊により
  • 雨水が構造層に達する

なぜ防水層は破壊(防水効果低減)されてしまうのでしょうか?

劣化(疲労破壊)

屋根の上では昼と夜とで約30℃~50℃も温度差があり、その温度変化により防水材に伸縮が繰返し起こることで劣化してしまいます。

紫外線

塩材質のものは紫外線の影響で硬化・ヒビ割れ等の変質を起オこします。波板が白くなって破れているのをときどき見かけますが、これも紫外線の影響のひとつで、同じ現象屋根材の下でも起こっているのです。

毛細管

屋根には勾配(傾き・角度)があるため、水が入ると水平移動及び毛細管現象により侵入していきます。防水材は当然重ねて敷設してありますが、重なりが少ない場合や、重なり部分にゆるみが出た場合に、毛細管現象が起こると、下から上に向かって雨水が逆上して進入することがあります。気圧によって、水は液体のため限りなく水平・垂直に移動しようとする性質があるので、このような現象が起こります。

その他

谷樋部分の鉄板部分の腐食による穴あき、あるいは壁際や棟違い部分の板金が腐食してできる隙間や穴あきからの雨水の侵入などはよくある雨漏の原因です。

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